「わたしは左手に持った盾にメドゥーサの姿を映して近づいたのです。そして、メドゥーサがその髪の蛇ともども熟睡している間に、首を切り落としたのです。その時、首からほとばしる血から天馬ペガソスとクリュサオルが生まれたのです」
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ペルセウスは決意しました。「こうなったからには、かつての敵メドゥーサに助けを求めよう。味方のものは顔をそむけるように」そう言うと、メドゥーサの首を突き出しました。
『記憶の娘ごたち、この悪天候と雨をわたしの家でおさけくださいますように』わたしたちはピュレネウスのご好意を受けました。やがて雨も止み、出発しようとすると、彼は扉を閉め、わたしたちに暴力をふるおうとしたのです。
ピエロスの娘たちは笑い出し、何か言おうとしました。大声を出し、わたしたちに手まで出そうとしたのです。すると、その手に羽毛が生え、口は硬いクチバシとなり、新しい鳥カササギに変身したのです。
プロセルピナは友達とすみれやゆりの花を摘んでいたのです。そんなプロセルピナを見つけた冥王ハデスは、あっという間に彼女を連れ去ったのです。彼女は女友達に助けを求め、母親の名を呼びつづけます。
ハデスを阻止できなかった妖精キュアネは、話すこともできなくなり、体は柔らかくなり、爪や骨は硬さを失っていきます。全身の中でほっそりした部分、水色の髪の毛、手足などが溶けてゆきます。
娘プロセルピナ(ペルセポネ)の消息がわかると、豊饒の女神ケレス(デメテル)はしばし呆然としていました。やがて放心状態からさめると、車を駆ってオリュンポスへ向かい、大神ユピテル(ゼウス)へつめよります。
プロセルピナが「火の河」の水を彼にふりかけると、アスカラポスは不幸を予告する忌まわしいミミズクになったのです。また、プロセルピナを探していた女友達は海の上を飛べる翼を欲し、セイレンとなりました。
「わたしは、足の先を水の中に入れてみました。冷たさが気持ちよく、衣服を脱いで水の中で泳ぎはじめました。しばらくすると、流れからささやき声が聞こえてきました。わたしは怖くなり、岸に上がったのです。すると……」
スキュティア王リュンコスは、トリプトレモスの役目に妬みを覚えました。王は丁重にもてなすと見せかけて、トリプトレモスがぐっすりと寝ているところへ、剣を持って襲ったのです。そこへ…
哀れに思った女神ミネルウァは、彼女を抱き上げるとこう言いました。「高慢な娘さん、生きていきなさい。でも、ぶら下がったままでね。この先も、お前の一族はずっとぶらさがったままの運命なのですよ」
ニオべ「夫アムピオンの竪琴の響きで築き上げられたテーバイ市の城壁と王家は、夫と女王たるわたしの統治下にあるのです。わたしの子供は7人の息子と7人の娘。それに比べると、ラトーナにはアポロンとディアナの2人だけ」