デウカリオンとピュラによって生みだされた人間がふえてきたころ、おそろしい生きものも生まれました。巨大なヘビのピュトンです。そこに現れたのが、若きアポロン神です。
アポロンの記事一覧
アポロンの手がダプネに触れそうになりました。そこは、ダプネの父ペネイオスの河辺。彼女は叫びました。「助けて、お父さま! 河の流れが神性を持っているなら、わたしを別のものにかえてください!」
アポロン神は「時」の女神に馬を馬車につなぐよう命じます。パエトンは若者らしくさっと馬車にとび乗ります。そして、たづなを手にするとすっくと立ち、父アポロン神にほほえみました。
天も地も海も、火の熱さで焼かれていきます。大地の女神は大神ユピテル(ゼウス)にどうにかしてくれと叫びます。ユピテルは、雷ていでパエトンを打つことにしました。
キュクノスの男らしい声がか細くなり、髪の毛は白い羽毛になり、胸からは首が長くのび、指は赤くなり水かきでくっつきました。体も羽毛でおおわれ、キュクノスは〈白鳥〉になったのです。
「さしでがましくも、彼女の不貞を知らせ、こんな悲しみのもとを作ったあの鳥も、我が弓や矢も、そしてこの手もみんな憎らしかった」。この時から白いカラスは、黒く変身させられました。
メルクリウス(ヘルメス)は牛を後ろ向きに歩かせて、牛たちがどこに行ったのかわからなくしたのです。実に巧妙な手口で、いかにも盗みの神の面目躍如といった話。それを見ていたのが、老人バットスです。
カドモスへのアポロンの神託「一頭の牛が、荒野でお前と出会うだろう。この牛を案内者として、旅を続けるのだ。牛が休んだ草原に、壁を築き、そこをボイオティアと呼ぶが良い」
ウェヌス(アフロディテ)の復讐は、太陽神をレウコトエに恋させ、さらにその愛人であるクリュティエに嫉妬させることでした。しかし、レウコトエの父王オルカモスは、娘と太陽神の密通を許さず、無情にも娘を生き埋めにしてしまいます。
『記憶の娘ごたち、この悪天候と雨をわたしの家でおさけくださいますように』わたしたちはピュレネウスのご好意を受けました。やがて雨も止み、出発しようとすると、彼は扉を閉め、わたしたちに暴力をふるおうとしたのです。
ニオべ「夫アムピオンの竪琴の響きで築き上げられたテーバイ市の城壁と王家は、夫と女王たるわたしの統治下にあるのです。わたしの子供は7人の息子と7人の娘。それに比べると、ラトーナにはアポロンとディアナの2人だけ」
ニオべは息子たちに別れの口づけをすると「無慈悲なラトーナ(レト)よ、わたしの悲しみと不幸に満足するがよい。7人の息子の死は、わたしの死と同じ。あなたが勝ったのだ。でも、あなたが勝った? それでも、わたしにはまだ7人の娘がいる」
1
2