ギリシャ悲劇 オイディプス王[1]アポロンの神託と地獄 オイディプス王のテーバイ市には、香煙と嘆願の祈り、嘆きの声が満ち満ちています。今や、神官や人々はスフィンクスの謎を解いた偉大なオイディプス王に嘆願せざるを得ません。そこに宰相クレオンがアポロンの神託を持って帰ってきました。 2022-08-06
ギリシャ悲劇 オイディプス王[2]前王ライオスを殺したのは誰だ⁉︎ オイディプス王「アポロンの神託は私がもらい子かどうかは答えず〈父親を殺し母と交わり忌わしい子をなすだろう〉」と。だから、わが父コリントス王を殺さないように、そのままコリントスから逃げてきたのだ、その時……」 2022-08-07
ギリシャ悲劇 オイディプス王[3]王の悲惨な出自と運命 父と思っていたコリントス王が死に、オイディプスを王に迎えたいと使者。しかし、神託〈父親を殺し、母と交わり、忌わしい子をなすだろう〉を恐れる王。しかし、使者はオイディプス王はコリントス王の子ではないと伝えます。 2022-08-08
ギリシャ悲劇 オイディプス王[4]王妃の自殺と両眼を自ら刺す王 真実にいち早く気づいた王妃イオカステは首を吊って自殺。寝室に入ったオイディプス王は、妃の着物の留針を引き抜いて、両眼を深く突き刺しました。そして、テーバイからの追放を切に願います。 2022-08-09
ギリシャ悲劇 コロノスのオイディプス[1]アポロン神託による王の旅の最終地 オイディプス王は自ら両眼をえぐり、テーバイを追放されます。付き添うのは、二人の娘。彼らの放浪は、目を覆うほどの悲惨な姿。しかし、オイディプスにはアポロンからの最後の神託があったのです。 2022-08-10
ギリシャ悲劇 コロノスのオイディプス[2]新たな神託とオイディプスの争奪 アンティゴネの妹イスメネが「死んでも、生きていても、テーバイの民たちは、幸福のためにオイディプスを求めるであろう」との新たな神託を持ってやってきます。その後、アテナイ王テセウスがオイディプスの庇護を約束しますが、新たな問題が… 2022-08-11
ギリシャ悲劇 コロノスのオイディプス[3]最後はテセウスの国アテナイのために死す オイディプスは最後に生まれたテーバイではなく、他国アテナイのために身をささげました。それがオイディプスの運命でした。はたして、彼は最後になにを思って、天に召されていったのでしょうか? 2022-08-12
ギリシャ悲劇 テーバイ攻めの7将[1]迫るアルゴス勢と恐れるテーバイの乙女たち 弟エテオクレス王のテーバイ市7つの城門を取り囲んだ兄ポリュネイケスを含めたアルゴス勢の7将。今まさに戦いがはじまりますす。テーバイ市の乙女たちは戦いを恐れますが、テーバイ王は「臆病風を吹き込むのはやめろ」と彼女らを叱ります。 2022-08-12
ギリシャ悲劇 テーバイ攻めの7将[2]テーバイ市7つの門の両軍の将がすべて決定! テーバイの七つの門を攻めるアルゴス勢の将と迎え撃つテーバイの将が、すべて決まりました。第七門の敵将は兄ポリュネイケス、それに対するのは弟エテオクレスです。兄弟はどちらも、これは父オイディプスの呪いだと覚悟を決めています。 2022-08-13
ギリシャ悲劇 テーバイ攻めの7将[3]兄弟ポリュネイケスとエテオクレスの死 テーバイ攻めの7将、ついに決着。オイディプスの息子ポリュネイケスとエテオクレスの両者はともに死に、父オイディプスの呪いが成就しました。ライオス、オイディプスとその息子へと三代にわたった悲劇。しかし、不幸はまだ続くのです。 2022-08-14
ギリシャ悲劇 アンティゴネ[1]叔父の新王クレオンへの反逆 『テーバイ攻めの7将』で、町を護って戦ったエテオクレスはねんごろに弔われます。しかし、攻めてきたポリュネイケスは鳥獣の餌にされ、これを弔う者は死刑に処すと布告が出されました。しかし、布告に逆らう決意をしたアンティゴネには、新たな苦難がはじまります。 2022-08-15
ギリシャ悲劇 アンティゴネ[2]神の法(ピュシス)vs 人間の法(ノモス) アンティゴネは人間の法より神の法に従い、兄ポリュネイケスを葬ろうとしました。その意志は、死罪になろうとも変わりません。また妹のイスメネは姉に手をかしていませんが、自分も姉と一緒に死罪になろうとします。 2022-08-16