ハデス 冥府の王ハデスのプロセルピナの略奪[ムーサの叙事詩①] プロセルピナは友達とすみれやゆりの花を摘んでいたのです。そんなプロセルピナを見つけた冥王ハデスは、あっという間に彼女を連れ去ったのです。彼女は女友達に助けを求め、母親の名を呼びつづけます。 2021-08-21
ハデス ハデスを阻止できず、水になって消えた妖精キュアネ[ムーサの叙事詩②] ハデスを阻止できなかった妖精キュアネは、話すこともできなくなり、体は柔らかくなり、爪や骨は硬さを失っていきます。全身の中でほっそりした部分、水色の髪の毛、手足などが溶けてゆきます。 2021-08-22
ハデス 豊饒の女神ケレスの放浪と悲しみ[ムーサの叙事詩③] 娘プロセルピナ(ペルセポネ)の消息がわかると、豊饒の女神ケレス(デメテル)はしばし呆然としていました。やがて放心状態からさめると、車を駆ってオリュンポスへ向かい、大神ユピテル(ゼウス)へつめよります。 2021-08-23
ハデス ミミズクに変身するアスカラポスと怪物セイレーン[ムーサの叙事詩④] プロセルピナが「火の河」の水を彼にふりかけると、アスカラポスは不幸を予告する忌まわしいミミズクになったのです。また、プロセルピナを探していた女友達は海の上を飛べる翼を欲し、セイレンとなりました。 2021-08-24
ハデス 泉の妖精アレトゥーサの告白[ムーサの叙事詩⑤] 「わたしは、足の先を水の中に入れてみました。冷たさが気持ちよく、衣服を脱いで水の中で泳ぎはじめました。しばらくすると、流れからささやき声が聞こえてきました。わたしは怖くなり、岸に上がったのです。すると……」 2021-08-25
ハデス トリプトレモスと山猫(リュンクス)の話[ムーサの叙事詩⑥] スキュティア王リュンコスは、トリプトレモスの役目に妬みを覚えました。王は丁重にもてなすと見せかけて、トリプトレモスがぐっすりと寝ているところへ、剣を持って襲ったのです。そこへ… 2021-08-26
ハデス 【オルペウスとエウリュディケ①】オルペウスの願い in 冥界 エウリュディケは水の精たちを連れて散歩しているとき、草むらにいた毒蛇に足を噛まれ死んでしまいました。オルペウスは冥界に降りていって、もう一度エウリュディケを返してもらう決心をしたのです。 2021-12-13
ハデス 【オルペウスとエウリュディケ②】オルペウスの死と冥界の生活 トラキアの女たちがオルペウスを見つけると、1人が叫びました。「ほら、あすこに、わたしたち女性の侮辱者がいる」。彼女は持っていた常春藤(きずた)の神杖を、オルペウスに投げつけます。 2021-12-14