世界の始まり 世界はカオスから始まる。プロメテウスによる人間の誕生と火の贈与 この世界のはじまりはカオス(混沌)といって、どろんとした塊りのようでした。まだ、空や大地もなく、山や河や海もありません。また、どこにも、生きものはいませんでした。 2021-05-24
世界の始まり 黄金、銀、銅、鉄の4つの時代 黄金・銀・銅・鉄の時代へと流されるかのように、人間は所有欲にとらわれ、どんどん悪くなっていきます。鉄の時代になると、人間を信じていた正義の女神アストライアでさえ、地上を去ったのです。 2021-05-25
世界の始まり 大神ユピテルの決断とオオカミに変身したリュカオン ユピテルは、人類をほろぼす理由をオリュンポスの神々に語ります。巨人たちの流した血から生まれた、リュカオン王をはじめとする「狂乱」の人間たちで地上が満ちていたからです。 2021-05-26
世界の始まり 人類を滅ぼした大洪水 大神ユピテル(ゼウス)は,はじめ雷電で人類を滅ぼすことにしていました。しかし、多くの雷電を落とすと、いたるところで火事がおき、天界にまで火が燃え上がるかもしれません。 2021-05-27
世界の始まり デウカリオンとピュラ〈新しい人間の誕生〉 大洪水を生きのこったデウカリオンとピュラ。2人は女神テミスに祈り神託を授けられました。「神殿を出よ! 頭をおおって、帯で結んだ衣を解くように! そして、大いなる母の骨を、背後に投げよ!」 2021-05-28
アポロン 若きアポロン神のピュトン退治 デウカリオンとピュラによって生みだされた人間がふえてきたころ、おそろしい生きものも生まれました。巨大なヘビのピュトンです。そこに現れたのが、若きアポロン神です。 2021-05-29
アポロン 若きアポロン神と月桂樹に変身したダプネ アポロンの手がダプネに触れそうになりました。そこは、ダプネの父ペネイオスの河辺。彼女は叫びました。「助けて、お父さま! 河の流れが神性を持っているなら、わたしを別のものにかえてください!」 2021-05-30
ユピテル(ゼウス) 白い牛に変身したイオは、河の神イナコスの娘 ユノがおりてきたので、あわてたのはユピテルです。イオを白い牛に変身させました。イオは牛に変身しても、美しい姿をしていました。ユノはユピテルに「その白い牛はだれのものですか?」とききます。 2021-05-31
ユピテル(ゼウス) イオと100の目をもつアルゴス、葦に変身したシュリンクス パンから逃げてきたシュリンクスは、とうとう川の岸まできて、これより先には進めなくなりました。彼女は大きな声で、なかまの森のニンフに「わたしを変身させて」と叫びました。 2021-06-01
アポロン パエトンの墜落①パエトン、アポロン神の馬車に乗る アポロン神は「時」の女神に馬を馬車につなぐよう命じます。パエトンは若者らしくさっと馬車にとび乗ります。そして、たづなを手にするとすっくと立ち、父アポロン神にほほえみました。 2021-06-04
アポロン パエトンの墜落②ユピテル(ぜウス)雷ていでパエトンを打つ 天も地も海も、火の熱さで焼かれていきます。大地の女神は大神ユピテル(ゼウス)にどうにかしてくれと叫びます。ユピテルは、雷ていでパエトンを打つことにしました。 2021-06-05
アポロン 白鳥に変身したキュクノス(白鳥座)の3つのお話 キュクノスの男らしい声がか細くなり、髪の毛は白い羽毛になり、胸からは首が長くのび、指は赤くなり水かきでくっつきました。体も羽毛でおおわれ、キュクノスは〈白鳥〉になったのです。 2021-06-06