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このギリシャ・ローマ神話3つのポイント
  1. 太陽神が密告したマルス(アレス)とウェヌス(アフロディテ)の浮気
  2. ウェヌスの夫ウルカヌス(ヘパイストス)の巧妙な仕掛け
  3. オリュンポスの神々すべてに知られてしまったマルスとウェヌスの浮気
    ※神の名前は、ローマ神話名(ギリシャ神話名)です。

太陽神が密告したマルスとウェヌスの浮気

ミュニアスの最初の娘の『ピュラモスとティスベ』の物語が終わると、レウコノエが次の物語を話しはじめました。


この物語はオリュンポスの神々にセンセーションを巻き起こした情事として、いつまでも知られることになりました。ましてや、当事者の1人は女神に中の女神ウェヌス(アフロディテ)様だったから。

太陽神は朝早くから天球を昇っていきます。そのため、夜明けの情事を見つけることが多かったのではないかしら。太陽神は、この情事をウェヌス(アフロディテ)様の夫ウルカヌス(ヘパイストス)に告げ口したの。太陽神も、きっと女神の中の女神ウェヌス様に恋をしていたのでしょう。

驚いたウルカヌスは、作業していた細工物を落としてしまったほどだったとか。

ウェヌスの夫ウルカヌスの巧妙な仕掛け

気をとり戻したウルカヌス(ヘパイストス)は、真鍮の目に見えないくらい細い鎖であんだ罠を作りましたの。それをベッドに仕掛けたの。この罠はほんの少しでも触れたら、たちまち作動してふれた者を取り囲んでしまいます。

こうして、マルス(アレス)とウェヌス(アフロディテ)様は捕まってしまったのです。

オリュンポスの神々に知られた女神の姿

マルスとウェヌス(ビーナス)の浮気発覚するマルスとウェヌス(ビーナス)の浮気

マルス(アレス)とウェヌス(アフロディテ)様を罠にかけたウルカヌス(ヘパイストス)は、扉をあけてオリュンポスの神々すべてを呼びよせたの。身動きが取れない2人は裸で抱きあったまま、さらされたということです。

ある陽気な神は「ウェヌスを抱けるなら、こんな格好になってもいいかな」と言って、神々を笑わしていました。

この場を納めたのが海神ネプトゥヌス(ポセイドン)。後でマルスに十分な償いをウルカヌスに与えるようにしました。

マルスは男神ですから、浮気は男の勲章ぐらいで済ますこともできたでしょう。でも、ウェヌス様は女神です。ましてや、神々の中でも最高に美しい女神、それが男神と抱きあっていたあられもない裸の姿を見られたのです。この屈辱を忘れることは、けっしてないでしょう。

そのウェヌス様の復讐が『レウコトエとクリュティエ―ひまわりの話』の話なの。