このギリシャ・ローマ神話3つのポイント
  1. キュプロス島の2つの恥
  2. 客人を殺した角男の怪人たちの変身
  3. 世界初の娼婦となったプロポイトスの娘たち
    ※神の名前は、ローマ神話名(ギリシャ神話名)です。

キュプロス島の2つの恥

角男とプロポイトスの娘たち

キュプロス島は、ウェヌス(ビーナス=アフロディテ)にとっては、自分を祀る祭壇のあるホームの島です。しかし、この島には恥というべき人たちが住んでいました。それが、角男の怪人たちとプロポイトスの娘たちです。

客人を殺した角男たち

キュプロス島の恥の1つが、角男と呼ばれた怪人たちです。彼らの門の前にはユピテル(ゼウス)の祭壇がありました。その祭壇は、血でぬれていました。元来は、祭壇には子羊や雄牛が供儀として捧げられます。ですから、この血は供儀の動物たちの血であるはずです。

ところが、客人を歓待する神ユピテルにとっては、許しがたい行為を角男たちは犯していたのです。それは、客人を殺して祭壇に捧げていたのです。

ウェヌス(アフロディテ)は憤り、一時このキュプロス島を離れようとしました。

「しかし、この好ましい土地と町々がどんな罪を犯したというのだろう。あの不敬な角男たちが罰を受けなければならない。追放あるいは死罪が良いだろうか? いやいや、変身の罰がよかろう」

こうして、角男たちはその角にふさわしいどう猛な雄牛に変身させられたのでした。

世界初の娼婦となったプロポイトスの娘たち

キュプロス島のもう一つの恥がプロポイトスの娘たち。ウェヌス(アフロディテ)が神であることを否定し、崇拝を拒んだのです。

女神は、絶え間なく情欲を彼女らに送りました。その結果、彼女たちはその美貌と体をひさぐことになり、世界初の娼婦の不名誉を受けることになったのです。

彼女たちをみていて、女を嫌ったのがあのピグマリオンでした。(次回参照)

プロポイトスの娘たちは恥じらいも失くし、顔を赤らめることもなくなりました。顔の血が固まったのです。さらに、硬い石に変わってしまいました。

アレオパゴス会議のフリュネ

アレオパゴス会議のフリュネ
フランスの画家ジャン=レオン・ジェロームが1861年に制作した絵画。古代ギリシアの伝説的なヘタイラであるフリュネが、不敬虔を理由に裁判にかけられました。

弁護人ヒュペレイデスは、陪審員の前でフリュネの衣服をはぎ取って彼女の裸をあらわにしました。結果、フリュネは無罪となりました。
※【ヘタイラ】教養ある娼婦

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