このギリシャ・ローマ神話3つのポイント
  1. アタランタとヒッポメネスの徒競走がスタート
  2. ヒッポメネス、女神ウェヌスへの感謝を忘れ、女神に怒りをかう
  3. ヒッポメネスとアタランタ、女神キュベレに獅子に変身させられる
    ※神の名前は、ローマ神話名(ギリシャ神話名)です。

アタランタとヒッポメネスの徒競走スタート!

ラッパが鳴り、アタランタとヒッポメネスの徒競走のスタートです。2人は飛ぶように、砂地の上を走り出しました。

ヒッポメネス、さあ速く、思いっきり力を出して、急ぐのだ、勝てるぞ!」
観衆はみんなアタランタが勝つと思っているので、ヒッポメネスに対して声援を送ります。

アタランタは内心喜んでいて、ヒッポメネスを追い越せるのに後から追いかけています。しかし、ヒッポメネスの息が上がってくると、アタランタは仕方なく彼を抜きにかかります。まだゴールは遠いのにです。

ヒッポメネスは1つ目の黄金のリンゴを取り出すと、コースの脇へ投げました。アタランタはびっくりしましたが、黄金のリンゴを拾いにコースをそれました。この時とばかり、彼は彼女を抜き去っていきます。観衆も、大はしゃぎで彼に声援を送ります。

アタランタとヒッポメネスアタランタとヒッポメネス

しかし、アタランタはふたたびヒッポメネスに追いつき抜き去ります。彼は、2つ目のリンゴど投げました。彼女はまたリンゴを拾いましたが、すぐさま彼を抜き去りました。この時には、ゴールまでは後少しの距離でした。

『女神よ、今こそお助けを!』
ヒッポメネスは念じると、3つ目のリンゴを今度はコースから思いっきり遠くへ投げました。アタランタは迷いました。リンゴを取りに行ったら負けるかもしれません。その時、女神ウェヌス(アフロディテ)が、彼女にリンゴを取りに行かせたのでした。

こうして、ヒッポメネスは勝つことができ、アタランタを花嫁にできたのです。

ヒッポメネス、女神ウェヌスへの感謝を忘れる

しかし、ヒッポメネスはウェヌスへの感謝を忘れ、捧げものもしなければ、香をたくこともしませんでした。女神が軽んじられたことに怒らないはずがありまあせん。

あるところに、茂った森に隠された女神キュベレに捧げられた神殿と近くにたくさんの神々の木像を祀った洞窟がありました。

ヒッポメネスとアタランタがその神殿のそばを通りかけた時、ウェヌスはヒッポメネスに欲情を起こさせたのです。2人は洞窟の中に入っていくと、恥ずべき行為をし聖所を汚したのです。

ヒッポメネスとアタランタ、獅子に変身

女神キュベレはヒッポメネスとアタランタを地獄の河に落とそうかと迷いましたが、それでは罰が軽いと判断し、違った方法を考えました。

すると、ヒッポメネスの首が赤茶色に変わり、たてがみが覆います。アタランタも全身赤茶色に変わっていきます。2人の腕は前足となり、指はそって爪が伸びてきます。2人はもはや人間の声は出せず、咆哮をあげるだけの獅子となってしまったのです。

獅子は人間にとっては恐ろしい動物ですが、女神キュベレには素直でおとなしいのです。

【キュベレ】
アナトリア半島のプリュギアで崇拝され、古代ギリシア、古代ローマにも信仰が広がった大地母神である。名前は「知識の保護者」の意

獅子に車を引かせる女神キュベレ獅子に車を引かせる女神キュベレ

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