アドメトスが死ぬ時、誰かが身代わりになれば本人は生きながらえる。しかし、老いた両親をはじめ、親しい誰もが身代わりになろうとはしませんでした。そんな中、妻アルケスティスが身代わりになったのです。
ギリシャ悲劇の記事一覧
妻の死を隠してまで、友ヘラクレスをもてなすアドメトス。また、身代わりになって死ななかった父ペレスを罵るアドメトス。自分は妻を犠牲にして生きています!
ヘラクレス「さあ、ゼウスとアルクメネが生んだ息子が、どんなものか見せてやろう。どうあっても、亡くなった奥方アルケスティスをこの館にとり戻してやる」
私アフロディテに向かって思い上がった振る舞いをするものは、神であろうと人であろうと必ず打ち倒す。テセウスの息子ヒッポリュトスは、私を忌まわしい神と呼び、愛の喜びを卑しめている。
乳母から継母パイドラの自分への恋を告げられたヒッポリュトス。激しく激怒し、乳母とパイドラをののしります。ついに、パイドラは死を選び、彼女の死を目の当たりにしたテセウスは…
パイドラの偽りの書板を信じ、息子ヒッポリュトスに激怒するテセウス。テセウスの呪い(ポセイドンの雄牛)が、ヒッポリュトスに襲いかかります。死に瀕したヒッポリュトスとテセウス。狩と月の女神アルテミスが現れ真実を教えます。
トロイアの敗戦後、女たちは戦勝国ギリシャの男たちの奴隷や夜伽の相手として扱われます。特に悲惨なのは王妃や王女。以後、彼女らは高い身分から奴隷や夜伽の身分に落とされるからです。
ヘカベの二人の娘カッサンドラとポリュクセネ。その予言は信じてもらえないカッサンドラ、アキレウスの墓の前で犠牲にされたポリュクセネ。また、ヘクトルとアンドロマケの子は城壁から落とされ殺されます。
ヘレネ vs ヘカベ。ヘレネの言い分は独りよがり。ヘカベは敢然と反論します。今まで悲嘆にくれていたのが嘘のよう。ヘカベはいざという時には凄い力を発揮します。
アキレウスの死後、神ヘーパイストスが造ったアキレウスの武具を誰に譲るかでアイアスとオデュッセウスが争い、オデュッセウスが勝ちます。ここからアイアスの悲劇が始まります。
自分の過ちに気づいたアイアス。その姿は、トロイア戦争の大英雄とは思えない有様。かつてヘクトルから贈られた剣は彼にとっては名誉の証であった。しかし、アイアスは言います「敵の贈物は贈物にあらず。決してためにはならない」
妻や部下に本心を告げず自害したアイアス。アキレウスに次ぐ英雄の最後としては実に悲惨な死というほかはありません。アイアスに殺されそうになったオデュッセウスが、最後に意外にもアイアスを讃えたことはほっとした終幕です。
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