パリスと一緒にトロイアに連れ去られたメネラオスの妻ヘレネ。ギリシャ人に不貞の女、不実の女と批判されました。しかし、この悲劇『ヘレネ』では、パリスに連れ去られたのは本物のヘレネではないうことですが?
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メネラオスがトロイアから連れ戻したヘレネは、なんとゼウスの妃ヘラが雲で造った肖像だったのです。パリスの審判でアフロディテに負けたヘラは、ヘレネをパリスに渡したくはなかったのです。しかし、、最大の脅威は王の妹、すべても見通す予言者テオノエです。
恐れていた予言者レオノエはメネラオスのことをテオクリュメノス王には黙っていてくれることに。しかし、故国スパルタに帰る方法は自分たちで考えなければなりません。
ヘレネの策略は、恋に狂ったテオクリュメノス王を自在に動かします。ヘレネとメネラオスは快速船を王に手配してもらうと、海岸にいた部下たちを船に乗せ出航します。はたして、ヘレネとメネラオスは無事にエジプトを逃れられるでしょうか。