ミノス王と入れ替わりに、アテナイの使者ケパロスがやってきました。ケパロスは盟約を踏まえて、ミノス王がいかに全ギリシャの覇権をえようとしているか話し、援軍を要請しました。「戦力は十分あります」
ケパロスの記事一覧
さすがに、女神は気を悪くしました。『いつまで泣きごとを言っているのか、この恩知らず! なら、プロクリスのもとへ帰りなさい。でも、きっと帰ったことを後悔するでしょう』
ケパロス「わたしを許してくれたプロクリスはこの不思議な槍、女神ディアナ(アルテミス)からいただいた槍と一緒に犬のライラプスも贈ってくれました。この犬には、驚くべき不思議な物語があるのです」
なんということでしょうか! 胸をつらぬかれたプロクリスは、『ああ!』と叫びました。わたしは声で彼女だとわかると、いそいで彼女のところへ駆けつけました。彼女を抱きおこし、なんとか血を止めようとしたのです。