このギリシャ・ローマ神話3つのポイント
  1. 王家の娘コロニスは、海神ネプトゥヌス(ポセイドン)から逃げました。助けを求めた彼女の願いを聞きいれたのが女神ミネルウァ(アテナ)。コロニスは小カラスに変身しました。
  2. ミネルウァは赤ん坊を箱に入れて、アテナイの初代王ケクロプスの3人の娘にあずけました。その時「けっして中を見てはならぬ」と、禁じました。
  3. 娘の1人アグラウロスは姉妹に「臆病者!」と言って、禁じられた箱を開けてしまったのです。それを見ていた小カラスは、そのことをミネルウァに伝えました。その結果……
    ※神の名前は、ローマ神話名(ギリシャ神話名)です。

ポーキスの王コロネウスの娘コロニス

ネプトゥヌスと小鴉になったコロニス小カラスになったコロニスと海神ネプトゥヌス

コロニスという同名ですが、アポロンの愛人、医術の神アスクレピオスの母とは別人です。この王家の娘コロニスは、その美しさからたくさんの求婚者がいました。

ある日、コロニスが海岸を歩いていると、海神ネプトゥヌス(ポセイドン)に見初められました。コロニスは海神の口説きから逃げだしましたが、砂地を走ることで疲れてしまいました。ネプトゥヌスは迫ってきます。もう、助けを呼ぶしかありません。

しかし、コロニスの叫び声は、神も人間も誰ひとり気づくことはなかったのです。女神ミネルウァ(アテナ)を除いては。女神は自分と同じような処女であるコロニスをあわれみ、助けようとします。

コロニスは、天に手を伸ばしました。すると、その手は軽い羽毛となり黒く変わっていきました。衣服も羽毛となって、体をおおっていきます。走っていたのですが、もはや砂地は感じられません。体が浮いていたのです。さらに天高く舞い上がり、こうしてコロニスは小カラスとなり、女神ミネルウァのお供の鳥となったのです。

フクロウよりも下位に落とされた小カラス

エリクトニオスとケプロクス王の3人の娘ケクロプスの3人の娘とエレクトニオス

ある日、女神ミネルウァ(アテナ)は母親なしで生まれた赤ん坊を箱に入れ、アテナイの初代の王ケクロプスの3人の娘にあずけました。パンドロソス、ヘルセ、アグラウロスです。その時、ミネルウァは「けっして、箱の中を見てはいけません」と禁じたのです。

パンドロソスとヘルセは、ミネルウァの言葉を守りました。しかし、アグラウロスは姉妹に「臆病者!」と言って、箱を開けてしまったのです。中には、下半身が蛇の赤ん坊エリクトニオスがいました。

その一部始終を見ていた小カラスは、そのことをミネルウァに伝えたのです。

褒めてもらえると思っていた小カラスは、その思いに反してミネルウァの保護を失いました。フクロウよりも、下位の地位に落とされたのです。それで、ミネルウァの愛鳥といえば、フクロウになったのです。

余談になりますが、小カラスは自分のことがあったので、まだ白かったカラスに「告げ口は禍の元ですよ」と助言していたのです。しかし、白いカラスはそのことを無視して、アポロン神にコロニスの不貞を伝え、黒いカラスにされたのです。

※命令を守らなかったケクロプスの3人の娘は、ミネルウァに気を狂わされたとも、殺されてとも言われています。
 アグラウロスについては↓↓↓を参照
真っ黒な石に変身したケクロプスの娘アグラウロス

エリクトニオス
女神ミネルウァは鍛冶の神ウルカヌス(ヘパイストス)の工房に武器を鍛えてもらおうとやってきました。その頃、ウルカヌスは妻ウェヌス(アフロディテ)から相手にされなくなっていました。彼はミネルウァに欲情して迫りました。

しかし、女神は拒んで逃げ、ウルカヌスはびっこの足で女神を追います。そして、ウルカヌスは女神の足に射精してしまったのです。

女神が精液を羊毛でふきとって大地に捨てると、大地から赤ん坊エリクトニオスが生まれました。

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